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デジタルプレゼン ワンポイントレッスン

結論・プレゼンの勝負どころ

プレゼンテーションの講師がよく引用する「メラビアンの法則」というものをご存知ですか。
 簡単に言えば、話を聞く人が何に影響されて話し手の印象を決めるのかということです。
 この研究によれば、55%はビジュアル、38%はボーカル、残りのわずか7%が言葉(バーバル)ということだそうです。いくら「自信がありますお任せください」と言っても、外見が自信なさそうで、弱々しい声だったら、聞いている人は「任せて安心」とは思わないだろうということです。
 確かに一理あります。私自身は、最近少し違う切り口でも考えるようになりました。私は、プレゼン代行業もやっていましたので、数え切れないほどのプレゼンテーションをしてきました。コンペのときも、少々のハンデならプレゼンで逆転できる自信はあります。
 その経験の中から、プレゼンは「話し手・説明の仕方20% 内容80%」の勝負だと感じています。やはり、提供する内容の価値が大半を占めると思います。いくらプレゼンが上手くても中身がスカスカだったら、昨今の聴衆は見抜きます。でも、プレゼンの巧拙による影響は20%程度かと軽く思わないでください。仮に説明する商品やサービスで20点(100点満点として)のハンデがあっても、プレゼン次第で逆転できるのです。この20点は大きいです。
 ところで、こんなパワーポイントのプレゼンを見かけたことがありませんか。濃いブルーの背景に、文章が順番に出てきて座ったままのプレゼンターがパソコンを操作しながら、パソコンに向けて延々とボソボソしゃべっている。前提説明が長く、結論がなかなかみえず、聴衆は寝るしかない状況に追い込まれる。たまに目がさめると、イラストがチョコチョコ動いているが、奇をてらった感じがして印象は悪い。これこそ、典型的なデジタルプレゼンの失敗例です。最近は、パワーポイントを使ったプレゼンテーションをよく見かけます。業界によっては、プレゼン=パワーポイントという感覚まであります。私は、研究のために各種のフェアのプレゼンをよく見に行きます。正直言って、前述のようなプレゼンにうんざりしています。私だけかと思ったら、同じことを感じている人が多いので安心しました。
 では、どうしたら良いのかということですが、いろいろあります。幸いデジタルプレゼン研修が好評で、その中でやっているノウハウがありますので、ここで公開します。パワーポイントは作り手側に都合の良いソフトです。作りようによっては、効果が出ます。
 パワーポイントを使えばよいプレゼンができるというのは大間違いです。私も7年間パワーポイントを使ってプレゼンをしてきました。最初の頃は、もの珍しさもあって、パワーポイント効果もありましたが4年位前からはそんな効果もなくなってしまいました。
 今では、前述のようなパワーポイントの機能フルコースのようなスライドを使ったプレゼンには、聴衆の冷たい視線を浴びることを覚悟しなければなりません。
 より多くのビジネスプレゼンターがパワーポイントのメリット・デメリットを冷静に見極め、プレゼンテーション全体の中でうまく活用していくことで、効率よくプレゼンテーションが作れてできるようにというのが、私の願いです。以下の説明は、はじめにデジタルプレゼンの「プレゼン」の部分を、後半では「デジタル(パワーポイント)」という順にいたします。

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